禁酒することで起こること

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禁酒することで起こること

禁酒を始めて5日目になる。調子はとても良い。実感として、寝付きが良くなり、睡眠の質が上がっているため、日中のパフォーマンスも向上しているように感じる。ストレス耐性も高まっている感じがある。お腹や肌の調子も良くなった。夜に酒を飲まないと、食事後から寝るまでの間に多くの仕事や作業ができる。メリットを挙げればきりがない。

禁酒を始めるきっかけは特になかったが、先日南知多を訪れた際に、先生から珍しく休肝日を設けているという話を聞いた。ノンアルビールについての話しをした。それがなんとなく頭に残っていたのかもしれない。

ヨギにはアルコールを飲まない人が多い。特にアシュタンガヨガは毎朝練習するため、必然的に早起きになる。4時や5時に起きて練習するには、夜中に酒を飲む余裕はない。子どものように9時には早く寝る必要がある。

しかし、酒を飲むヨギも一定数いる。僕が通っていたクラスには、二児の母で毎晩晩酌を欠かさず、練習も欠かさないという素敵な女性がいた。まるで酒のために練習しているかのように。確かにヨガは汗をかくので、練習すればするほど酒が美味しくなる気がする。しかし、少しずつではあるが、それは体を蝕んでいく。ヨガを行うと体の声に耳を傾けるようになり、自分の体の状態を観察するようになる。そのため、酒を飲んでいる状態と飲んでいない状態の違いに気づくようになる。

先週は合成甘味料について調べ、その流れでアルコールの発がん性についても少し本や論文を読んだ。かつては少量の酒が健康に良いとされていたが、最近の研究では一切飲まないことが最も病気のリスクを下げることがわかっている。

人類は昔から酒を飲んできた。紀元前7000年頃の中国の遺跡や紀元前4000年頃のメソポタミア文明ではビールのようなものが存在したとされる。古代エジプト、ギリシャ、ローマではワインが主流だった。酒は宗教や習慣、文明と深く結びつき、人類の繁栄に欠かせないものだったのかもしれない。その名残が現代の会食や飲み会に表れているのだろう。

今は禁酒が続いているが、このまま続けば酒を止めることになるのだなとふと思った。今なら酒のない生活を以前よりも想像しやすい。タバコを止めた時のように、一時的な中断が継続していくということ。そう考えると、人の行動は時間軸の中でただ発生しているだけであり、物事に止めるも始めるも実際はないのかもしれない。

禁酒のメリットは、解禁時に酒をより美味しく感じることかもしれない。それはデメリットにもなり得るが。