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  • Summicron 35mm ASPH. レビュー

    Summicron 35mm ASPH. レビュー

    目次

    1. はじめに
    2. 35mmという焦点距離
    3. 35mmレンズを使う写真家たち
    4. 現行ズミクロン
    5. 描写力と使い勝手
    6. テクニカルデータ
    7. まとめ

    はじめに

    今年に入ってズミクロン35mmを使うようになったので、このnoteでレビューめいたものを書いてみる。noktonの40mmを買おうか迷った末、ファインダーが合わないのが気になり、気がつけばsummicron 35mmをポチっていた。

    ライカで使うレンズはどういうわけか今までずっと50mmだった。レンタルして一時的なテストのために、28mm、35mmはズミルックス含めて試してはきた。しかしフィルム時代のMPでも、デジタルになってのM10-Dでも組み合わせるレンズは50mm一本。それも決まってズミクロン。

    思えば商業的フォトグラファーを志すようになって、学校を出て初めて買ったレンズもニコンの50mmだった。(FEというフィルムカメラにつけていた)

    最初に見たものを「親」と思うヒヨコのように、それ以来僕の中で50mmという焦点距離はひとつの基準というか、基本のようなものになった。

    画像1
    Leica M10-D, Summicron 35mm ASPH.
    (以下全て同ボディ同レンズ)

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  • ライカをカスタマイズする、無駄な装飾はせずにエイジングを促進するかたちで。

    ライカをカスタマイズする、無駄な装飾はせずにエイジングを促進するかたちで。

    ライカ使いの数だけ、個体が存在すると思う。それは使ううちに使用者の癖や、環境が染み込むからだろう。大量生産された工業製品が主流の中で、そのようなカメラも珍しい。

    ここまでくれば立派な信者だが、中古カメラ屋で、レンズなしのM型がずらりと並んでいる姿に萌える。あの景色はなんとも言えない気持ちになる。おそらく多くのユーザーに言えることだが、普段レンズを外すことはほとんどない。だからボディキャップを付けたボディというのは、買った時にしか(あるいは売るために手放す時にしか)見れない姿であるからだろう。仕事着姿しか見たことのない同僚の、私服姿を見てしまった時のような新鮮さがある。

    信者は誰でも自分のライカを自分色にしようとする。

    カスタマイズのよくある例として、ストラップに凝る、フィルターに凝る、シャッターボタンをつける、ボディのレザーを張り替える、ホットシューカバーを変える、ライカロゴの赤丸を潰す(あるいは赤丸をつける)、角を磨いてペイントを落とし真鍮を出す。ということが上げられる。

    このようなカスタマイズは簡単に、しかも手軽に自分色を出すことができる。そして愛着も湧くだろう。

    だけど、僕が一番かっこいいと思うのは、何もしない、そして経年劣化によりエイジングされた個体だ。

    もともと頑丈で、手作業で丁寧に作られているから、ちょっとやそっと使ったくらいでエイジングは進まない。しかし、一台のボディと一台のレンズだけをしつこく、毎日使っていると1,2年くらいで変化してくる。ペイント系は特に変化しやすいが、今回は僕が使用している変化しにくい塗装素材のM10-Dを例に、エイジングを促進する裏技的な方法を紹介する。

    良い子は真似しないで頂きたいような、少し粗い技もあるのでやるときは自己責任でお願いします。

    画像1

    エイジングを促進するのにはまずは毎日使うことだろう。どこにでも持ち歩いて毎日使う。だけど、エイジングすることが目的になってはいけない。あくまでも写真行為が主体で、そこにエイジングが伴うことが本来の撮影者の姿だと思う。

    上の写真にわかるように、僕の個体は何もカスタムパーツはつけていない。アルティザンのレザーストラップ。これは以前のフィルムボディM-Pからずっと使っているから9年目くらいになる。柔らかくしなやかだけど丈夫でまったく切れる様子もない。

    ケースも付けない。持ち歩く時は手に持つか、バッグに入れるときはそのまま放り込んでいる。大切なんだけど、宝石や時計のように丁寧には扱わない。できる限り道具として、写真を撮るために使う。すると自然な傷がつく。

    画像2

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