昨年サイトで連載していた「写真日記」を書籍として出版しました。写真集ともエッセイとも言えない仕上がりです。個人的な365日を写真と文章で記録した日記文学は、自分のこれまでの仕事の中で、もしかすると最も長くこの世に残る作品になるかもしれません。
(さらに…)-
Bunkamura ザ・ミュージアムでマン・レイと女性たち展
滑り込みで最終日にマン・レイの展示を観てきた。Bunkamuraを通りかかる度に掲げられたポスターをちらちらと見て、ああやってるないつか行こうと思いながら結局ぎりぎりになるという。家から近すぎることもあって、いつでも行ける気になっているものほど、逃してしまう。ある音楽家の「写真撮ってる人は絶対に見に行け」とのツイートがリマインドになった。雨が降っていて傘を持っておらず、雨宿りをするかのように濡れながらザ・ミュージアムへ駆け込む。
(さらに…) -
非効率な人間の撮る非効率な写真
カメラが光学的であるが故に写真は本来的に非効率的なものである。第一次メディウムがフィルムからイメージセンサーになってある程度プロセスは効率化されたとは言え、光とレンズと撮像素子という構成要素は未だ変わらない。カメラ・オブスクラ=暗い部屋からiPhoneになり随分薄っぺらくなり空間的な醸造感は無くなりつつあるが、代わりに背後ではデジタル処理が走っていて結局光・レンズ・センサーを必要としている。むしろポストプロダクションの多様性、つまり無限にあるソフトウェアや処理方法を考えればメディウムがフィルムだった頃よりも複雑さを増し、より非効率になったと言えるかもしれない。
(さらに…) -
パタゴニアバギーズショーツのインナーメッシュの本当の意味
なぜだか今日は一日中ショーツについて考えていた。暑かったからだろうか。パタゴニアのバギーズショーツはノーパンで着用するのが最もその性能を発揮できるということに最近気づいてきた。最初は冗談めいて言っていたけれど、あのインナーメッシュはノーパンで履いてこそ効果が出る。その通気性。ハイクやランはもちろん、水にも入ることができてすぐに乾く。もはやショーツ(パンツ)ではなく、下着としてとらえたほうがいいくらいだ。
(さらに…)