新しい愛機、Kodak FZ45

最近使っているカメラの紹介をします。

コダックのコンデジです。

今更コンデジ?という感じがしますが、はい、今更コンデジです。一時期は順調に売上を伸ばしていたものの、スマホの台頭により量販店のカメラ売り場ではほとんどみかけなくなった、コンパクトデジタルカメラです。

カメラ市場はいつしか高級コンパクトカメラと、ミラーレスだけの世界になってしまいました。10年前の2013年ごろは、5万円以上するカメラを高級コンパクトと称していた記憶です。そしてリコーやフジもそれくらいで買えました。今はGRも10万以上します笑。全然値段がコンパクトじゃない。

そ・こ・で!

今回あなたにご紹介するのが、Kodak FZ45

このコダックは高級コンパクトの部類では全くありません。チープシックです。高級コンパクトに対するアンチテーゼでもあるようです。

前置きが長くなりそうなので、さっさと本題に入ります。

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FZ45 Lightroom edited

フィルムカメラをかじっていた方は、コダックフィルムに馴染みのある方が多いと思います。

この色乗り、ゴールド200な雰囲気もあります。もう少しシャドウと彩度を緩めれば、ポートラ的になります。

コダックのデジタルは、現像の仕方によってはコダックフィルムのような色乗りをするかもしれない。そんな希望のもと最近は撮影に励んでいます。

仕事でもこいつで撮りたいくらいですが、現場に持っていったら「遊びじゃねぇんだ、帰れ」と言われそうなので躊躇しています。僕だって遊びじゃないんだ、と言いたいところですが、さすがにこれを見られるとまずい気がしています。

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中からセクシーに飛び出す単3電池

はい、乾電池で動きます。

もうこれで一目惚れです。

多くが、USBCか?ライトニングか?みたいに充電ケーブルの選択で悩んでいたり、SDGsで環境に配慮した持続的なプロダクトを目指す昨今の雰囲気の中、単三電池!です!

昭和ではありません、令和です。

令和の時代に単3電池式のコンデジを現行で販売することは、もはやパンクなのかもしれない。自分にとってこのコダックはパンクです。販売を終了せず規格を変えずに続けてほしいと願います。

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FZ45 Lightroom edited
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エアポッズに近いくらいのサイズ感で、とても軽い。

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電池を入れると163g ちょうどiPhoneくらいの重さです。

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背面は今どきのコンデジという感じでシンプルです。テレとワイドで光学ズーム4倍まで。ギュイーンとレンズが伸びます。

液晶の解像度はびっくりするくらい、荒いです。撮れているか全くわかりません。スマホの液晶に慣れてるかたは、この液晶に落胆し、ライカやソニーの液晶に慣れているかたは、これが液晶だとは最初気づかないでしょう。それくらいに緩くて荒いです。でも得体のしれない魅力があり愛着が湧きます。

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メニューは意外とシンプルですよ。

フルオートとプログラムオートが基本的に備わっていて、プログラムモードでは露出補正もできる。

フラッシュのオンオフ、マクロモード、セルフタイマー、再生ボタン。ごくごく通常のデジカメに備わっているもの。

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画素数は最大16MP。十分です。僕は好んで10MPを使用します。フィルムを現像してスキャンしたような解像度で。

写真比率は昔のコンデジらしく4x3。iPhoneも4x3標準なので多くの人にとっては違和感がないかもしれませんが、35mmカメラに慣れている人は嫌悪感を持つひともいるかも。

そこで僕はこのカメラをペンタックス67やマミヤRBのような中判カメラなんだと、思い込むようにしてます

小さいけれど、すごく動きが遅いんです。起動も、シャッターボタンを押してからのラグも。シグマにDPというカメラがありましたが、あれに近い雰囲気はあります。DPはもっさりして遅いのに、とんでもない絵をはじき出します。だから中判のようだと表現された。

対してこのコダックは動きはもっさりして遅く、出てくる絵も別にDPみたいにとんでもない解像度ではない。その矛盾が、撮影者に新たな感覚を呼び起こします。最初は「遅いのに、撮れねぇ、ク◯!」と投げ捨てたくなるでしょう。しかし、カメラのもっさり感に合わせて空気や人を感じてスローに撮ってみると、結構いい感じです。スローライフなカメラかもしれません。

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コンデジらしく色んな撮影モードがもりもりです。使いません。

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動画はフルHDまで。DVD画質?がどこに需要あるの、というくらい作品制作意欲を掻き立てる。

このモードで撮影した映像があるので、興味がある方はご覧ください。

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あと、コンデジと言えばフラッシュですよね。FZ45にもしっかりついています。心もとない、光るのかわからないフラッシュが。でもちゃんと光るんです。

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白Tに露出が引っ張られて、適量を焚けてないこの感じ。絶妙で好きです。もちろんフラッシュの光量補正はできません。

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距離が近いといい感じに当たってくれますね。テーブルフォトには最強です。

欲を言えば、フラッシュがレンズの真上に、付いていてほしかった。光軸がややズレているのが気になるところ。それも愛嬌か。

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ビックカメラのオリジナル電池が嬉しい。電池に嬉しみを感じる時が来るとは思ってもいませんでした。今日はセブンオリジナルだとか、よっしゃーエボルタだ!とか、これからは色んな電池を楽しんでいきたいと思います。フィルムのようにそれで写真が変わるわけでは、全く無いですけどね!

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沖縄での記録。JPG無編集。

写っているかどうかはわからないけれど、写っているんだと思う。ごくプレーンに目の前の景色をとらえてくれて、記憶に留めてくれるような。どこでも持ち歩けることの素晴らしさ。身軽に移動していく心地よさ。

エンジョイ、Kodak FZ45 ライフ。

動画もあります。

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