自分のことをずっと夜型人間だと思ってきた。夜の方がいろんな考えが浮かび、文章が進んだ。それは朝読み返してみると最悪なものばかりだったが、それでも夜の闇が創造性と深く関わっていると考えていた。
写真の仕事を始めて、朝が早くなった。6時に現場入りなので、5時には起きて15分でコーヒーとパンを齧り、マツダのデミオを走らせる生活がしばらく続いた。旧型のデミオは致命的な古さではなかったものの、寒い冬の朝には調子が整うまで時間がかかった。フロントガラスが凍っている時は、ヒーターを付けて霜が溶けるのを待たなければならなかった。その間、車の中に唯一置いていたマルーン5のアルバムを聴いた。hands all overとか、確かそういうタイトルのアルバムだった。
そのような生活をしていたら、朝も悪くないと思えるようになり、ヨガも生活に入ってきて、いつの間にか朝の方が好きになっていた。しかし今でも自分が夜型なのか朝型なのかはわからない。型の見極め方として、一切の予定を入れずに、1週間ほど自分の好きな時間に寝て起きてを繰り返す、というものがある。やるにしても、ヨガの練習が朝なので、結局早く起きてしまう。
今年に入ってから、朝走るようなった。ランニングを始めて10年ほど経つが、朝走るのは初めてのことで、とても新鮮だ。
起きてすぐは走らない方がいい、とどこで読んだのか忘れたが、そういう情報を鵜呑みにして朝走ることを避けてきた。なんとなく、体が起きてからの方が血管や筋肉への負担も少ないような気がするし。それで、いつも走るのは昼食前か、昼食後、少し時間を空けてからの夕方だった。
たまたま朝外に出た時、走っているおじさんを見ては、うわーすごいな、なんで朝走るんだろう。老化で早く目覚めてしまうのかな、なんて思っていた。とても失礼な話しだが。
しかし、いまでは自分が完全にそちら側に来たと感じる。老化もあるが、朝走ることの素晴らしさを知ってしまった、という点で。
朝起きてすぐ走るようになって、調子がますます良くなった。アンデシュハンセンの「運動脳」を読んだことも、早朝ラン習慣に影響を及ぼしているかもしれない。
とにかく朝の空気が心地よく、脳がクリアになる。そしてその後の仕事や読書が抜群に楽になり、その効果が1日中続く。確かに記憶力や判断力が上がっている気もする。走った日の日中に疲れる時は、前日の睡眠が足りていない場合多い。朝走ることで、ストレスは解放され、気分が前向きになる。そして夜は早く、そして速く眠れるようになる。で、また翌朝早く起きる。
そのような圧倒的好循環の中にいる。
酒をほとんど辞めたことも大きい。酒を常飲している時は、朝起きてすぐ走るなんて考えられなかった。
アシュタンガヨガが自分の生活に入ってきてそろそろ2年になる。これによりまず早起き習慣ができた。ヨガを毎日やっていて、ランがやや足りていないと感じるようになり、5日に1回ペースだったのを3日に1回のペースで走るようにした。そして同時に走る時間を、昼でも夕方でもなくて、朝、それも起きてすぐにした。
3日に一回ラン、それ以外はヨガ。今はこのペースと時間帯が本当に心地よいので、体調や気分を観察しつつ、継続する予定。
5時から5時半の間には起き、水を1杯飲み、洗面して、着替えて、すぐに走りに行く。他のことは何もしない。してはいけない。言い訳や外の気温や天気も考えない。とにかく、有無を言わずにすぐに外に出て、走ること。それが習慣づけるコツかもしれない。
そういえば、これまでは冬はロングパンツで走っていたのに、今年は2月でもショーツだ。これも今年から起きた新たな変化である。
