ピーターディアマンディスらが「2030年：すべてが「加速」する世界に備えよ」の日本語版を出版してから早5年。ここ2年くらいで世界はますます指数関数的に加速していることを感じます。
2025年はAI時代の本格的な幕開けと言われています。しかし、これは単なる1年のトレンドではなく、今後5年、さらにはそれ以上続く変化の始まりに過ぎません。この急速な技術革新に対応し、豊かに生きるためには、新たなスキルセットが求められます。この記事では、AI時代を生き抜くために必要な5つのスキルについてお話しします。
1. デジタルスキルの習得
AI時代において、デジタルスキルは基盤となるスキルです。特に以下のスキルは今後ますます価値を高めます。
写真や映像の撮影・編集スキルは、AI時代においては古典的なものになるかもしれませんが、コンテンツ制作が日常化している現代では欠かせません。むしろ古典的技術時代に培った写真や映像の”読み方”やリテラシーが、実際にAIを使用してビジュアルコンテンツを作成する際には重要になります。単純にAIを扱えるだけでは、良いビジュアルは作れないということです。そのような意味で、最低限のライティング技術や、構図や絵画の知識を学んでおくことは、AIでの制作品質の向上に役立ちます。
同時に、AIを活用した画像生成ツール（MidJourneyやDALL-Eなど）の効率的な操作方法やプロンプト設計スキルも重要です。最近ではChatGPTのバックグラウンドでMJかDALLEを動かして、会話の中で簡単に出力できるようになりました。英語だけが生成精度が高かった時代も終わり、ノンバーバルな仕様に進化しつつあります。
また、Webフロントエンド技術（HTML、CSS、JavaScript）やPythonを使ったプログラミングの基礎を学ぶことで、自動化や独自のサイト構築が可能になります。加えて、データ分析力も求められるでしょう。大量のデータから有益な情報を抽出し、問題解決に活かす力は、どの分野でも応用可能です。データサイエンスや統計学の基礎を押さえておくことが鍵となります。
2. 分散型収益基盤の構築
AI時代は雇用形態の変化が予想され、複数の収益源を持つことが重要になります。10年後には現在の仕事の8割は無くなるとも言われており、年々その予測は前倒しになっています。クリエイティブ分野での活動やストック型収益を得る方法、さらにオンライン事業を活用したB2Cの展開など、収益の多様化が鍵です。写真を中心としたこのようなマネタイズ技術に関してはnoteで多く執筆してきました。はじめての方はぜひこちらもご参照ください。
特に個人のスキルや趣味を活かした収益化の方法を探ることで、リスク分散が可能になります。私自身もYouTubeやNewsletterなどのオンライン事業を通じてこの基盤を構築しています。
3. 創造的思考力とコミュニケーション力
AI時代には人間にしかできない創造性が一層重要になります。同時に、リモートワークの増加に伴い、デジタルツール（Discord、Slack、Notion、Google Workspaceなど）の基本操作はもちろん、効果的なオンラインプレゼンスが求められます。英語力や国際的なネットワーク構築も大きな強みとなります。たとえば、国際的な視点で物事を考え、ワークショップを効果的に実施するスキルは、あらゆる分野で役立ちます。
4. 自己ブランディング
AIが進化する中で、人々は自分の価値をどう発信するかを問われる時代になります。強みを明確化し、それを軸にストーリーを紡ぐ力が必要です。私はエクストリームミニマリズムを軸としながら、あらゆるチャネルを通して活動の信念を発信し続けています。また、AI技術の進化が早いため、学習を継続する力も欠かせません。新しいスキルを取り入れ、時代の変化に柔軟に対応する姿勢が重要です。
5. サバイバル力の強化
気候変動や自然災害が増える中、身軽で柔軟な生き方が求められます。移住を容易にするミニマリズムの考え方や、食料保存と調達、ソーラー充電、簡易発電機の使い方など、サバイバル力を備えておくことが重要です。どのような時でも、生活に必要な食料やインフラを自給できる人、というのは強いです。自給的なエネルギー装備を理解し、日常生活で活用できる技術を学ぶことで、危機に備えることができます。
エクストリームミニマリズムの有効性
ミニマリズムは、AI時代を生き抜くための有効な生き方になり得ます。持ち物を減らすことでコストを抑え、柔軟性を持つことができます。必要最低限のものしか持たないことで、移住や環境の変化にも対応しやすくなります。さらに、心理的な強さも得られます。モノに依存しない生活は、災害や経済危機の際にストレスを軽減し、自分にとって本当に大切なことを見極める力を養います。
ただし、極端なミニマリズムにはデメリットもあります。人間関係の希薄化や、災害時の物資不足、社会的孤立のリスクが挙げられます。これらに対しては、ローカルコミュニティにコミットし続ける努力、またオンラインコミュニティを活用したり、最低限の非常用キットを確保することで対策が可能です。また、季節や環境に応じて柔軟に持ち物を調整することも重要です。
結論
AI時代を生き抜くためには、デジタルスキル、収益基盤の多様化、創造的思考力、自己ブランディング、そしてサバイバル力が欠かせません。これらを身につけることで、テクノロジーの進化を味方にしながら、自分らしい生き方を追求できるでしょう。ミニマリズムを活かしながら、未来を切り拓く第一歩を踏み出してみませんか。どこから始めても構いません。まずは自分に合ったスキルや生き方を見つけ、できることから取り組んでみてください。