朝起きてモーニングレディオを放送しようと思い、いつも通りSpotifyのPodcastのアプリを開いてみたが、そこにはいつもはあるレコーディングボタンが無くなっていた。そういえば昨夜アプリをアップデートしたことに思い当たった。事前にアナウンスはされていたものの、ついにこの日が来たかという感じだった。
クリエイター向けのオフィシャルで、7月からPodcastアプリでの直接録音ができなくなります。今後はRiversideを使ってくださいね。という表示はされていた。知ってはいたけれど、今のままで不便は全くないので、乗り換えずにいた。
収録するテンションでいたのに、突然骨を折られたような感じになったので、とりあえずRiversideをダウンロードして、テストしてみることにした。
Riversideは簡単に言うと、zoomのようなオンライン電話アプリだ。画面と音声のオン/オフボタンがあり、相手を招待すると、画面が上下に分かれて、顔を見ながら会話ができる。この通話アプリをベースにして、録画機能が備わっていて、接続して録画ボタンを押すと会話をそのままレコーディングできるというもの。レコーディングした動画は、アプリ内で切ったり貼ったりの簡単な編集ができるようになっている。
Podcast用に音声だけを録音したければ、設定メニューでオーディオをして、通話画面で画面をOFFにしておけばいい。操作はシンプルで、誰でもできるようになっている。
テストで録音してみたものの、そこから直接Spotifyのアプリにアップすることはもちろんできずに、ローカルに保存することになる。だが、まずこのローカル保存がうまくいかない。iCloudのフォルダを保存先に指定しても、おそらく生成されたスクリプトであろうテキストファイルが保存されてしまう。保存先をローカルのiPhone内にしてもだめ。ここで僕は諦めた。
とにかく今日収録して、アップしなければならないので、代替手段を探す。
いくつかアプリを検索してみるも、ぱっとするものが無く、至高の安定感を誇る純正の「Voice Memos」を開く。結局ボイスメモで収録を行った。ボイスメモはノイズキャンセリングの補正機能がやや弱いが、今回は仕方なくそのままアップしてみた。アプリ内で少しだけ補正を効かせられるので、一応そのエフェクトをかけると、少しだけノイズが低減された。
アップロードされたものを聞いてみると、ボイスメモから直接聞くよりも、もう一段ほどノイズが低減されている。これはおそらくSpotify側でのノイズキャンセリングが入っている様子。結果的に、ある程度聞ける音にはなったと思う。
この方法で行うことの弱点は、放送中のBGMを当てられないこと。実はSpotifyアプリでは、著作権フリーのBGMがかなりの数用意されていた。背景に音楽が軽く鳴っているのも、レディオっぽくていいなと思っていたので、このBGMが無くなるのは少しさみしい。
協業や提携関係の問題であるにせよ、Spotifyのレコーディングアプリを終了させたのは、カジュアルな音声配信者には結構きついことだと思う。Riversideはコラボするには良いのだけど、毎朝誰かを呼んで収録するわけにもいかないしなぁ。困った。
しばらく模索は続く。誰か、良いアプリやワークフローを知っている方がいましたら教えて下さい。
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