今日は写真とヨーガの関連性について考えてみた。
写真とヨーガには関係性があるように思える。相似する部分もあれば相反する部分もありそうだ。ヨーガは可塑的であり、心や身体の移り変わりをひたすらに観察する。一方、写真は時を止める行為。連続する時間の一部をフレーミングして切り出す行為である。
ヨーガではシークエンスという言葉がよく使われる。アーサナ、ポーズとポーズの繋ぎ、その順番、数種類のポーズのひとまとまりを指す。一方、写真でシークエンスという言葉が使われることは少なく、むしろ映像でよく使われる。
写真を撮ること。特に人物やモデルを撮影する場合、シャッターを押すタイミングはフォトグラファーにあるように思えて、被写体のほうにもある。相互作用的に、両者は呼吸を合わせて、時に共犯的にビジュアルを作っていく。そのシャッターを押している瞬間やタイミング、集中力の使い方は瞑想に近い状態である。
写真からヨーガに入った僕は、マリオ・テスティーノの写真で、アシュタンガヨガの更科有哉さんを知った。スティーブンメイゼルはデザイナーから写真家へ転向した。モデルから写真家に転向した写真家は数知れない。自分が続けていることから、次に続くことへの移行には緩やかなトランジションがある。人は活動を次から次へトランジションしながら、人生の中で自分だけのシークエンスを作り出していく。うまく言葉にできなかったけれど、今日はそんな話しをしています。